2002年5月19日日曜日

ポカラ→カトマンズ

 書き忘れ。六本木で働いてたという人から聞いた話でもうひとつ。日本人はインドでよくぼられたりしやすい一番のカモであるという話があるが、彼によれば最もインドでインド人に悪い目にあわされるのは素朴なネパール人であるとのこと。
 でもって本日。早起きして荷物準備して、ゴータマさんに連れられて宿を出る。歩きながら以前ゴータマさんがオーナーやっててその当時俺も泊まったニューフレンドリーゲストハウスには『旅行人』スーパーマップの富永省三さんも泊まったことがあるという話を聞く。そこで約一ヶ月宿泊して地図を仕上げていたらしい。そういや5年前に泊まったプリーのラブアンドライフでも富永さん直筆の地図があった。結構いろんなところで富永さんとすれ違ってたのかもしれないですね。
 で、バスステーションへ。ポカラからカトマンズ行きのバスに乗り込む。先日からよく会う日本人女性、YAさんも同じバス。俺はツーリストバスってどこでブッキングしても結局同じ一つのバスにまとまるもんだと思ってたんだけど(過去のバス移動の経験と、今回バラナシ→ポカラ間のバスがどこ行ってもチケット買えなかったことに恐らく起因する思いこみ)、実際には複数の業者がいくつかバスを出していたことを今更ながら知ったのであった。値段も上は700ルピーくらいまであるらしい。その場合はバスにトイレも付いてたりするらしい。だけど俺もYAさんも200ルピーのワゴン車をちょっとでかくしたようなバス。ちなみにこのバスに乗ってる外国人ツーリストは我々を含めて6人程度で、その他はどうやら現地のネパールの方々ばかり。バスは朝7時に予定通りきちんと出発した。到着予定は午後2時。早々と到着してのんびりできる非常に余裕のある移動である。
 バスは実に順調に進んだ。朝飯休憩とったりしながらすいすい。だが事件は午後1時過ぎに起きた。突然渋滞となり車が前へ進まなくなったのである。道は山に沿ってカーブを描いており、そのためかなり先まで見えるんだけどそこにずらーっと車が並んでいてどこまでこの渋滞が続いてるのかさっぱりわからん。ごくたまにちょっと進むんだけどすぐにまた止まる。なのでもうどのバスの乗客も(やたら沢山のバスだらけ。ネパールは鉄道がないので長距離移動はバスばっかりなのである)みんな降りてそこらをぶらぶら。そのうち何やらネパール人によるかけあい漫才のようなものまで始まる始末。対向車線はたまーに向こうから車が来るけど基本的には殆ど来ず、てことはきっとどっかで一車線になってそれで渋滞が起こってるんだろうなあとか思うのだが、その対向車線を使って進もうとする車も多く、そういうのが対向車の行く手を阻んできっとさらなる渋滞を招いているのではないか。そんなこんなで気付くと到着予定時刻なんぞとっくに過ぎている。そして雨も降ってきたりして、ようやく渋滞の原因と思われる、どうやら土砂崩れを起こしたために一車線となってるところを通り過ぎる頃には外はもう真っ暗、夕飯休憩を挟んでカトマンズに到着した頃には夜の11時をまわっており、バスの天井に乗せていたバッグはビニールシートがかぶせられていたにもかかわらず中までびっしょり濡れていたのであった。
 そしてタメルへ入るともう殆どのシャッターは下ろされ、ゲストハウスの大半も電気が消されており、でも一応ゴータマさんが紹介してくれたムスタングゲストハウスへ行くとやはりここも真っ暗。チャイムを押して出てきてもらい、YAさんとシェア。しかし着替えは全部濡れてるためにシャワーも浴びれず寝るのであった。といってもベッドに入って電気消してからも延々とかなりどうでもいい会話をし続け、そろそろ寝ましょうといって黙った後もやたらと俺は寝付きが悪く、朝までうとうとという状態が続くのであった。

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