2002年5月9日木曜日

カースト制度とポカラのジキジキ事情

 お金を節約しようと思い、朝は現地の人たちがたまっていたレストランへ。メニューは置いてないというので何があるか聞くとモモとチョウメンとのこと。モモを食べていまひとつ満足した味を得たことのない私としてはここはチョウメンを食べることにする。で、何チョウメンがあるかと聞くと野菜、水牛、卵。卵チョウメンに。目の前で調理開始。作ってる間に隣の店の若者が入ってきて、以前日本に7年間いたということで日本語がかなり話せるので会話。六本木のインド料理屋で働いていて、テレビ朝日が近いからいろんな有名人を見たという。でも名前が挙がったのはアムロナミエだけでした。忘れちゃったのかな。そのうち話はいつしかヒンドゥー教のカースト制度について、彼の一人語りになる。今から20年くらい前、俺が5?6歳の頃はまだカースト制度は根強く残っていたよ。ロウカーストの人をみつけるとみんなでいじめてたよ。でもこの20年間で少しずつだけどカーストは重要視されなくなっていった。多分今の子供たちは俺が5?6歳の頃にやったようなロウカーストいじめなんてしないだろうし、(そばにいた1?2歳の子供をさして)この子くらいの年代の子たちはきっともうそんなものを知ることもないんじゃないかな。全ては教育のおかげだよ。俺も今の方がいい。もちろんイリーガルなものでありながらも今でも残ってるシステムではあるけどね。昔はロウカーストの人がこういうレストランで食事をした場合、食後に自分で自分が使った皿を洗わなくちゃならなかった。今でも50歳くらいのロウカーストの人なんかは自分で洗おうとするよ。でも教育が行き届いて少しずつ変わっていった。カースト制度はまだあるけど、人間はやっぱり平等がいいよ。こう語る彼のカーストが何なのかは聞かなかったが、ロウカーストをいじめてたということからして下の方ではないだろう。でもやっぱりカーストはない方がいいと言い、いじめてた過去は嫌な記憶らしい。

 食後に宿の方へ戻って近くでレンタサイクル。レイクサイド方面へ走り、とにかく町中走り回る。湖沿いにずーっと行ってみると5年前にもこの辺りを歩いたことを思い出す。今回はそれ以上奥まで進み、サランコット方面入り口まで行こうと思うが、途中からあまりにも道が悪くなり挫折。戻る。戻ってアニールモモの隣のネパーリーキッチンで食事と思うが人がおらず結局アニールモモへ。しばらくそこで手塚治虫『ブラックジャック』、小林まこと『柔道部物語』などを読む。『柔道部物語』は昔途中まで読んでいたのだが(もしかしたら以前もここで読んでたのかも)、あまりにも面白いので全11巻をポカラにいるうちに読むことにする。明日から毎日アニールモモに来ることが決定してしまう。

 食後に今度はいわゆるトレッキングルートからサランコット入り口を探す。ガイドブックを持っていけばすぐわかるはずなのだが重たいので持っていかない。するとオールドバザールを通り過ぎてしまい、道行く人に聞くともっと手前とのことなので聞きながら戻ってサランコットへの入り口発見。今度1日かけてこっからサランコットへ歩いてみることにする。でも明日は狂犬病の注射うたなくちゃいけないのでその後。ちなみにここまでの道ででかい病院をみつけたので明日はそこへ行けばいいでしょう。で、その後まだ本日は時間があったのでぶらぶらしながら寄り道しながら自転車こいでるとバスステーションへ出て、どうやら昨日朝着いたところであるとわかったのでタクシーで通った道で宿まで戻って道を頭に入れる。その後6時過ぎまで自転車乗り回してから返却。宿へ。宿のレストランでダルバート。俺やっぱりあんまりダルバートって好きじゃないや。

 で、本日某所某人物になぜかポカラのジキジキ事情を聞くことに(その人の立場もあるので誰かは書きません)。言い訳しとくけど自分から望んで聞いたんじゃないよ。1回1000ルピーくらいらしい。安いね。でも多分外国人ツーリストが行くともっととられるだろうとのこと。ユー、トライ? いいえ。ちなみに1回1000ルピーでどれくらいの時間なのかと問うと、彼は出し入れ何回くらいの摩擦によってフィニッシュを迎えるのかという意味に取り違え(そんな質問普通しません。中高生くらいならするか?)50回くらいと答えたりしていた。結局夜行けば朝までOKと判明。そんな1日。フロントにあった瀬名秀明『八月の博物館』を借りたのでポカラにいるうちにこれを読みましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿