2002年4月28日日曜日

警官嫌い

gen1971gen2002-04-27  
 今日もまだ移動できないのでボダナートへ。午前11時半頃宿を出て歩く。遠い。タメルを出てしまうと予想外に現地の人はこちらに興味を示さない。ツーリストエリアの場合は客商売で声をかけてくるから当然だが、外国人のいないところってかえってじろじろ見られることが多いと思ったのだが。まあ割と外国人は多く通る場所で、しかし商売相手ではないから興味ないとかその程度なのかもしれないけどね。相変わらずストライキ中のためか、半分くらいの店はシャッターを下ろしたまま。街中では要所要所に軍人が銃を構えて立っている。でもそんなに物騒な雰囲気でもないが。
 書き忘れていたが、昨日ラーニー・ポカリの前あたりで日本語学んでるというネパール人と話してたら、とにかく今軍人がいっぱいいるのはストライキのためだけじゃなくて、マオイストによるゲリラ警戒のためで、俺は共産主義を憎むと言っていた。日本で周囲に共産党支持の友人知人を多く持つ俺としてはとりあえず適当に聞き流すしかない。テロはいかんけど共産主義自体はどうかとかいった議論するほど詳しくないし彼が日本語学んでるとはいってもやはり言葉の壁はあるし。とにかくそれで軍人が街に溢れてると。実際には日本でもかなり報道されていたようなのだが、知りませんでした。もっと国際面とかきちんと読みましょうね俺。せめて自分が旅行する国のことくらいはね。恥ずかしい。
 お話戻ってボダナートへ。遠くからどかーんとでっかく見えるのかと思ってたらそんなことはなく、街並みがだんだんツーリスト向けになってきたらその中にいきなり入り口があり、本体は街並みの裏側に隠れていたのであった。下手すると見逃すよこれ。で、とにかくでかい。まず周囲をまわってみる。巡礼らしき人も結構いてやっぱり周囲をぐるぐる。それから本体への階段をのぼってみる。しかしいわゆる目玉のすぐ側まではのぼれないのでちょっと欲求不満です。ひととおり見てから、まわりにたくさんある観光客目当てのレストランの一軒に入って食事。
 食事しながらエド・マクベイン『警官嫌い』(ハヤカワミステリ文庫)読了。87分署シリーズ第1作ですね。古い小説のせいか物凄くシンプル。一本の小説としては、いかにもミステリー的なものだけで作られているために物足りなさもあるが、シリーズ第1作であることを考慮すればこれでいいのではないか。ていうか1時間のテレビドラマシリーズの1話みたい。実際にテレビドラマ版が作られていた可能性もあるが。しかしだとしたら初回から仲間が死にすぎすけど。まあ機会があれば以降のシリーズも読んでもいいかも。問題は第2作がどれなのかわからないということだ。せめて解説には発行時点での既発売作品タイトルくらいつけていただきたいものです。
 食べて出て、帰路を行く。途中パシュパティナートへ通じる道があったので今度はそちらへ。しかしここはヒンドゥー教徒しか入れない。仕方ないので外から眺めようとしていたら、入り口手前左側に上り階段があったので上がっていくとだだっぴろい広場があり人々がのんびりくつろいでいる。そっからパシュパティナート内部がちらっと覗け、さらに見ると反対側の丘の上から眺めてる人々がいるのが見える。てことはあちらにまわりこめば中が見えるのかも。丘を降りて一度道に出て、また登っていくとさっき見えた公園に入る。そこを歩いていくとさっきの裏山へ。寺の裏の火葬場が丸見え。じろじろと眺めて、さきほどの寺入り口の脇の方に出るとちょっと日本語話せるガイドが俺が今通ってきたところはこのパシュパティナートの小さいコピーでそこならヒンドゥー教徒じゃなくても見られる、パシュパティナートはネパール最大のヒンドゥー寺院であると教えてくれる。ありがとう。
 近くの露天でペプシを飲んで一休みし、再び歩いてタメルへ。戻ると午後5時。大変時間がかかりました。で、宿で明日一緒にバラナシへ向かうというおじさんを紹介されてしばらく話す。かなり話好きで善人て感じ。こういう人なら大歓迎です。本日はそんなくらい。

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