2001年10月15日月曜日

ファントム・ペイン

gen1971gen2001-10-14 
 これまでの不規則な生活のため夜ほとんど眠れず朝方ようやくうとうとしてきたのだが、しかし無理矢理起きてチェックアウトタイムの10時ぎりぎりで宿を出て、荷物を博多駅ロッカーに預け食事してからバスでメルパルクホール福岡へ。今回の旅行の目的である第三舞台20周年記念&10年間封印公演『ファントム・ペイン』。以前演目タイトルがこれってことで他人の気持ちを理解することがどうとか書いたと思うのだが、その予想はおおはずれ、他人ではなく自分のことでした。いや、予想がはずれて全然いいんですけどね。自分の人生においていくつもの語られなくなった出来事、選ばれなかった選択肢といった可能性を愛おしむというような内容。現実逃避ともいえるようなメッセージなのであるが、しかしそれでもこれは面白い。多分ここで描かれるもう一つの世界ってのが、岩谷真哉が今もいる第三舞台はどんなだろうかってことを念頭に描かれているからではないかと勝手に解釈し、ついでに1987年の『モダン・ホラー特別編』から14年間、途切れたりもしてるけど一応見続けてきたこともあって結構感動。やや涙ぐむ。ついでに本日最終日(あと1回、夜の公演でおしまい)ってこともあってかカーテンコールが凄まじい。多分4回くらい。いい加減しつこいので最後には大高洋夫が客席に「そろそろ終わりましょう」かなんか言ってやっと終わる。東京公演がとれなかったためわざわざ福岡まで行ったけど、行って良かった。さらに『ファントム・ペイン公演記念パンフレット+DVD「第三舞台20Years」』も上演前にロビーで目にしたときは買う気なかったのに買ってしまう。ただし、この芝居が面白かったのはやっぱりこれまで観てきて第三舞台にもそれなりの思い入れがあったからで、いきなりこの芝居だけ観てもあまり楽しめないかもしれない。長野里美の恒例のかぶりものを今回は最後だからか全員でやるといういつものあれも伝わらないと思うし。せっかくだから筧利夫勝村政信両名も出てればよかったのに。テレビじゃなんだか恥ずかしい感じだけど舞台ではかっこいいんだから。内部的にとかいろいろあるんでしょうか。すでにサードステージの所属ではなくなったとか。それに『スナフキンの手紙』の続編なのでキャスティング的にもあるかもしれないし。そういえば1994年にこの『スナフキンの手紙』を観たのだが、このタイトルは劇中で語られるシルクロードを旅人から旅人へと渡り歩くノートのことなのね。そこに日本では語られることのなかった言葉が綴られてるっていう。で、そんな芝居を観てその直後私は初めて海外旅行へ出たのだが、その初日、バンコクで泊まった今は亡きジュライホテルの壁には日本語がいっぱい。が、ほとんどがそのホテルの従業員の女の子とやるにはどうしたらいいのかの方法(外出時に枕の下に200バーツいれておけとかそんなの)みたいなのばっかりでやたらむかついた記憶があります。あれから7年も経ったのねとか、その後俺自身がバックパッカーを対象にした出版社に勤務して退社してって時間も経ったのねとか考えながら観ていたので今回感動したのかもしれませんね。
 博多駅までバスで戻って、電車で大牟田、熊本と乗り換えて新水前寺へ。大牟田駅で乗り換えの電車を待ってる間、同じくホームにいた地元の女子中学生3人がそれぞれの携帯アドレスについて会話している。どうやら一人は一人のアドレスを知ってるけどもう一人のは知らないってことで、それをどうやったら効率的に全員教え合うことができるのかについての会話らしい。確実なのはメール自体を送ってそれを登録するという方法だということに気付いた一人がいきなり「そうたい!メール送ればいいばい!」みたいなことを大声で言い出して、地方だからその土地の方言があるのは当然と頭でわかりながらもその唐突さに人知れず怯む。その後電話で熊本在住のKWとやりとりして、とりあえず先に水前寺ユースホステルにチェックイン。それからKWに宿まで迎えに来てもらい、彼女いきつけのちゃんこ鍋屋で食事。向こうも大阪からさっき戻ったばっかりで大変であるのだが、こちらもユースなので門限が10時で全然ゆっくりできない。本当に食事してまた宿まで送ってもらっておしまい。お疲れさまでした。

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